広島県「大規模PCR検査」試行の検証について 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)
こんにちは、広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)・むくぎ太一(椋木太一)です。
みなさんすっかりお忘れかもしれませんが、広島県による「大規模PCR検査」の試行は2月中旬から下旬にかけて行われました。広島県はこのほど、この試行に関する「まとめ」を明らかにしました。
まず検査結果ですが、約6500人が受検し、陽性反応は4人でした。この4人のうち3人はもともと「風邪症状」がある人たちということです。陽性4人という数字が持つ意味は判断がつきかねます。しかし、この大規模PCR検査の目的は「無症状者を早期に捕捉して感染拡大を抑え込む」ということでしたから、無症状者をあぶりだすという目的が達成できたのかは疑問が残ります。
ただ、「まとめ」では、無症状者から陽性者が出たのか出ないのか、そもそも、無症状者から感染するのかといったことは判然としません。ここを突き詰めなければ、広島県による大規模PCR検査の”大義名分”の検証にはなりえません。予算10億円を計上している大事業なのですから、中途半端な「まとめ」でお茶を濁すことは許されないでしょう。
さて、この試行には約2億円が投入されました。残りの8億円はどうするのでしょうか。いろんな疑問が残る事業なのであります。
PCR検査の集中実施・トライアルの振り返り - 新型コロナウイルス感染症に関する情報 | 広島県 (hiroshima.lg.jp)

広島県による大規模PCR検査の検証