たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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2024年02月20日(火)

【広島市議会 総括質問②「広島空港アクセス」質問全文&答弁】広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

「広島空港アクセス」
空港アクセスについてお伺いいたします。要点はシンプルで、広島空港のアクセス性向上は長年、かつ、喫緊の課題であり、この問題をまずは俎上に載せるため、広島市がリーダーシップを取ってほしいということに尽きます。

総務省の人口移動報告に関するニュースで、流出原因に言及したコメントの多くに、「広島空港のアクセスが悪いから」
「広島空港が不便だから」「広島空港が遠すぎる」というものがありました。

広島空港は、広島市内からはリムジンバスを含めて車でしかアクセスできません。アクセスが悪いというのは、距離もさることながら、渋滞や事故などによる遅延や、山陽道の通行止めといったリスクが大きい、つまり、時間どおりに到着できる「定時性」が不安定ということが、課題と捉えられていると思います。

エピソードを何点かご紹介します。

今年1月22日から、大都市税財政特別委員会の視察で、仙台市を訪れました。広島市内の交通事故を要因に、リムジンバスがルートを変更し、集合時間ぎりぎりとなりました。また、中筋駅からの別便のグループは、乗車予定のリムジンバスが満席となり、1本後の便に乗らざるを得なくなりました。私は中筋グループで、これも集合時間ギリギリとなったわけですが、危うく、公務に支障をきたす恐れがありました。

また、24日に札幌市から広島に帰ってくる際には、新千歳空港から広島空港に飛んだわけですが、20分程度離陸が遅れた影響で、到着も同程度遅れました。この程度の遅延はよくあることですが、どういうわけか、広島方面へ向かうリムジンバスがほとんど乗客のいないまま、定刻に発車してしまっていたのです。結局、私たちは30分程度、次の便を待たねばならなくなりました。

これが、初めて広島に来た人であれば、次は広島空港を選択していただけることは期待できないのではないかと思います。エピソードはこれくらいにしておきます。

先日、国交省の中国地方整備局の幹部と意見交換する機会があり、「空港を含むインフラは都市をつくる上で重要な要素」「発展を支える基盤」とおっしゃっていました。私も全面的に同意します。

今さら言うまでもなく、人や企業を呼び込む上で、空の玄関口である空港のアクセス性は、重要な要素となります。

昨年、建設委員会で熊本県庁に伺い、熊本空港アクセス鉄道についてお話を聞かせていただきました。熊本地震を契機に、「創造的復興」を目指し、一度は頓挫した空港アクセス鉄道の議論が再開したということでした。熊本県を中心に、沿線自治体が協議を重ね、昨年7月にアクセス鉄道建設に向けて動き始めました。熊本には半導体の世界的企業であるTSMCがあり、このほど、第二工場の建設を発表したばかりです。こうしたこともあり、熊本市は転入人口がプラスとなっています。インフラ整備に関しては、「卵が先かひよこが先か」という議論が付きまといますが、こうした事例を見る限り、立ち止まって「卵・ひよこ」論争をしている時間はないと思います。

地方政令市のグルーピングである「札仙広福」で、札幌市は新千歳空港、仙台市は仙台空港、福岡市は福岡空港が、それぞれ地下鉄や鉄道といった軌道式で都心部と直結しています。なお、広島市以外はみな、転入人口がプラスとなっています。人口の流出は、2000年代までインフラ整備を怠ってきたツケが、大きく跳ね返ってきている証左だと思います。

そうした中、松井市長のもと、これまでの後れを取り戻すべく、広島駅南口、西広島駅、都市高速5号線、アストラムライン延伸、2号線バイパス延伸と矢継ぎ早に、都市基盤整備に手を打っています。そして、その多くは軌道に乗り始めています。

Qそこでお伺いいたします。広島市は、「200万人広島都市圏構想」を掲げ、広島市の周辺自治体との連携強化を図っています。広島空港方向へ延びる山陽線の沿線自治体である、大竹、廿日市、東広島、三原各市は、都市圏構想のメンバーです。
広島空港のアクセス性向上のため、こうした自治体に働きかけて協議・検討の場を設けるべく、リーダーシップを発揮すべきだと考えますが、いかがお考えでしょうか。

<答弁>
広島空港のアクセスについては、平成29年に、官民で構成される広島県空港振興協議会において空港経営改革推進委員会が設置され、広島空港の民営化を見据えた空港アクセス強化の方向性について、軌道系アクセスの検討を含め、利便性、採算性、リダンダンシー、いわゆる代替経路の確保など、総合的な観点から議論がなされています。

当該委員会には、構成員として、広島商工会議所をはじめとする経済団体や、広島県バス協会、JR西日本といった交通事業者、広島県、広島市、東広島市、三原市といった自治体のほか、学識経験者などが参加しており、議論の結果、平成30年に「軌道系アクセスは前提とせず、広域のネットワーク展開に優位性のある道路系アクセスを中心とすることが妥当である」との提言が取りまとめられました。

更にこの提言では、「既存のアクセスネットワークの更なる利便性の向上」、「広域を見据えたアクセスネットワークの拡充」、「リダンダンシーの確保」、「インバウンド旅客への対応」といった課題認識のもと、アクセス強化に向け早期に取組を進めていく必要があるとされています。

広島県をはじめとする関係機関は、こうした提言の内容を踏まえ、国道2号東広島・安芸バイパスや広島南道路明神高架、広島高速5号線など、県内各地で進展する空港アクセス強化につながる道路の整備について連携し、これを加速させるよう取り組んでいるところです。

本市としては、このように手順を踏みながら、関係機関で共有するに至った空港アクセス強化に関する方向性を尊重し、引き続き、広島県や関係機関と連携・協力して、広島空港へのアクセスネットワークの着実な整備を進めていきたいと考えています。