活動報告

2019年06月19日(水)

一般質問④「生産緑地制度について」激減する農地、川内の広島菜を守れ

「生産緑地制度について」市街化区域内の農地が激減し、安佐南区川内の広島菜がピンチに。ふるさとの名産を守るべく、生産緑地制度の導入を訴えました。以下、質問と答弁です。

 私のふるさと広島市安佐南区の川内地区は、広島菜の名産地です。母校の川内小学校の課外授業では、広島菜の観察日記を付けたり収穫したりするなど、広島菜は身近な存在です。近年、川内地区では宅地化が進み、広島菜を栽培する畑が減少しています。若い世代の人口が増えていることは大変、喜ばしいことですが、畑が減っていくことには複雑な思いがします。地元でも川内から広島菜が消えてしまうと危機感があります。農地の減少に伴い生産量も減り、広島菜が希少なものになってきているそうで、品数も減っています。私自身、是が非でも市街化区域内の農地、ひいては広島菜は守っていくべきものだと思っております。

 市街化区域内の農地を遺す制度として、生産緑地制度というものがあります。市街化区域内の農地は宅地にするという従来の考え方を、農地として維持するという方針に転換したものです。固定資産税が宅地に比べて格段に安い、相続税や贈与税を猶予されるといった税務上のメリットもあります。広島県内で生産緑地に指定された地区はありません。緑地はもたらす癒し、空間を確保することによる防災・減災効果など、副次的な効果もあり、制度を導入するメリットは多岐にわたります。

 お尋ねいたします。市街化区域内の農地の将来像をどう捉えているのでしょうか。生産緑地制度の導入が進まない原因は何か、制度導入の見込みはどうなっているのか、合わせてお聞かせください。

◎答弁(都市整備局長)
本市においても、市街化区域内の農地も保全を視野に入れるべきという方向性を示しております。制度導入が進まない原因としてましては、農地所有者が、子や孫の世代にわたって農業を継続できるか自信がもてないといったことが要因の一つとなっております。導入の見込みとしましては、若手農家から積極的に導入するよう要望が寄せられています。このため、研究を進めております。さらなる研究に取り組んでまいります。