活動報告

2020年03月13日(金)

2020年予算特別委員会 消防上下水道「消防団の活性化」(3月13日)

「消防団の活性化について」

質問要旨)
①平成30年7月豪雨、平成26年8月20日の豪雨土砂災害をはじめ、広島市のみならず、全国で災害の頻発化、甚大化が著しくなっています。消防団は、広島市民の安全安心の確保を担う重要な存在であり、電気、ガス、水道といった社会基盤の一つといってもいいでしょう。私自身、安佐南消防団祇園分団の消防団員として、そう実感しております。広島市における消防団の位置づけ、役割、任務の説明をお願いいたします。

広島市答弁)
消防団は、消防本部・消防署と同様、消防組織法に基づいて市町村長が管理する非常備の消防機関で、条例に基づいて設置されており、「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護精神に基づき、地域の安全安心を守るため、災害活動はもとより、平時の防火防災指導を行うなど、地域防災の要として重要な役割を担っています。その任務は、消防組織法に規定されており、施設、人員を活用して、国民の生命身体及び財産を火災から守るとともに、水火災、地震などの災害を防除し、これらの災害に起因する被害を軽減することとされています。

質問)
②団員確保の難しさがある。入団規定はどうなっているか。
広島市答弁)
広島市に居住地、勤務地、通学地がある者で、年齢18歳以上で、団長が任用します。

質問)
③消防団員の高齢化も課題。平均年齢、年代別の団員数はどうなっているか。
広島市答弁)
平成31年4月1日現在の平均年齢は47歳です。
広島市の消防団員2565人のうち、10代が9人で全体の0.4%、20代が135人で5%、30代が427人で17%、40代が893人で35%、50代が805人で31%、60代が296人で12%です。
一方、消防職員は1043人で平均年齢33歳です。10代が32人で全体の3%、20代が476人で46%、30代が253人で24%、40代が142人で14%、50代が140人で13%です。

質問)
④消防職員と比較しても、消防団員の高齢化ははっきりしている。それは何が原因と分析しているか。
広島市答弁)過去3年間の入団者数は400人で、そのうち30代以下は260人です。一方、退団者は入団後3年未満で95人が退団しており、うち、30代以下では仕事が忙しいなどの理由で80人が退団しています。30代は早期に退団するケースが多いことから、高齢化の一因になっていると分析しています。

質問)
⑤ところで、広島市の過去3年間の火災件数と、企業の就業時間と重なる午前9時から午後5時の間の火災件数を教えてください。
広島市答弁)
令和元年までの3年間で、796件の火災が発生しています。うち、午前9時から午後5時の間に349件となっています。

質問)
⑥火災の半数近くが日中(午前9時から午後5時の間)に起きていることになります。つまり、日中、地元で活動できる消防団員が求められているということになります。現役世代は居住地と就業場所が離れていることが多く、日中に活動することが難しくなっています。こうしたことも若い世代の確保が難しい一因となっていると思います。企業に対し、従業員を所在地の消防団に入団するよう協力させる、大学生を通学先の消防団に参加させるといった柔軟な組織づくりはできないでしょうか。
広島市答弁)
「消防団協力事業所」として認定する制度があります。大学生に対して、入団を呼びかけたり就職活動を支援したりしています。

予算特別委員会・消防上下水道で、消防団の活性化について質問するむくぎ太一