たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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2019年10月24日(木)

日本シリーズ2019、セ・パの実力差が顕著に。セ・リーグにDH制導入の禁じ手を

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区)のむくぎ太一(椋木太一)です。

プロ野球の日本シリーズは23日、東京ドームで第4戦が行われ、福岡ソフトバンクホークスが読売巨人軍に4-3で競り勝ち、4連勝で3年連続10度目(前身の南海ホークス、福岡ダイエーホークスを含む)の日本一に輝きました。

結果は予想していましたが、思っていた以上にセ・リーグとパ・リーグの実力差がついてしまっているなと痛感した日本シリーズだったと思います。

プロ野球ファンの一人として、そして、読売新聞記者時代、福岡ソフトバンクホークス担当としてわずかながらプロ野球界に携わった者として、僭越ながら、日本シリーズが「最高峰の戦い」の場となるべく、セ・リーグのDH制導入をご提案したいと思います。

両リーグの実力差は、数字に如実に表れています。2010年から2019年の10年間で、パ・リーグの球団が9度(福岡ソフトバンクホークス6、千葉ロッテマリーンズ1、北海道日本ハムファイターズ1、東北楽天ゴールデンイーグルス1)日本一になっています。一方、セ・リーグの球団は巨人の1度きりとなっています。

両リーグの差は、交流戦の成績からも指摘されています。これらの要因は何なのでしょうか?
確かに、プロ野球界において、昭和の時代から「人気のセ、実力のパ」という「格言」はありました。こういった下地があり、野茂英雄投手、松坂大輔投手、ダルビッシュ有投手、田中将大投手、大谷翔平選手ら好投手が次々にパ・リーグ球団に入ったことなどが、パ・リーグの実力が上がった要因だと指摘する専門家もいらっしゃいます。

上記の点も一因だと思います。加えて、私は、指名打者制(DH制)が大きく影響していると思うのです。

まず、DHとは、守備には就かない攻撃専門の選手で、主に投手に代わって打席に立ちます。外国人のホームランバッターがイメージされると思います。打撃が本職の選手が9人ずらっと並んでいるわけですから、パ・リーグの投手は息つく暇はありません。打撃専門のDHがいるのですから、なおさら投手の重圧は相当なものになるでしょう。

対して、セ・リーグでは、打力の低い投手も打席に立ちます。試合展開によっては、打者としての投手がホームベースからかなり離れて立ち、まったくバットを振るそぶりないシーンを目にすると思います。このような試合環境では、投げる側としての投手は、揉まれにくいと思います。

パ・リーグでは、投手に代打を送る必要がないので、「完投負け」ということが珍しくありません。セ・リーグでは、リードされている試合では、中盤から終盤かけて投手に代打が送られます。打力が劣るから仕方のないことでしょうが、これでは、心身ともにパ・リーグ以上にタフになりにくいと思います。

パ・リーグの投手は高地トレーニングをしているように、毎試合かなりの負荷をかけて戦っている状態で、自然に心身の強度が上がっていきます。パ・リーグの打者は、強靭な投手と対峙し続けるため、これまた必然的にたくましくなっていきます。以上のことは、DH制の有無に起因しています。

ところで、「DH制のないセ・リーグ主催試合では、パ・リーグの投手は普段、打席に立たないのだから、多少でも投手が打席に立っているセ・リーグが優位なのではないか?(だから、DH制の有無は実力差に関係ないのではないか?)」という指摘があります。

しかし、私はこう分析します。セ・リーグ主催試合において投手が打席に立つということは、DH制では本来スタメンだった選手は、代打の1番手に回ることになります。その選手がDHに入っている打者であれば、セ・リーグ球団の代打の1番手と比較して、打撃力は言わずもがなでしょう。

また、セ・リーグの投手といえども、シーズンの打率は2割にいけば御の字でしょう。ましてや本塁打などは期待できません。パ・リーグの投手が交流戦を除いて打席に立たないとしても、投手間の打力にそれほどの差が出るとは思えないのです。

話を戻しますと、セ・リーグとパ・リーグでは、やっている野球が本質的に異なるものなのです。だからこそ、「セ・リーグの面白味は、継投策を中心した緻密な野球にある(力勝負のパ・リーグとは違うというニュアンス)」という意見にもうなずけます。

とはいえ、パ・リーグ優位の状況が続くことは、プロ野球界の将来を見据えたとき、決してプラスには働かないと思うのです。少々、禁じ手に近いかもしれませんが、セ・リーグにDH制を導入するぐらいの「劇薬」が必要な水域に差し掛かっていると危機感を抱いているのです。

日本一を決め胴上げするソフトバンクホークスの選手ら(福岡ソフトバンクホークス公式ツイッターより)