たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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ホンネでつぶやきます

2020年01月05日(日)

広島市消防局出初式 消防団は地域の防災・減災の要です 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区、自由民主党)のむくぎ太一(椋木太一)です。

広島市消防局の出初式が5日、広島市中区の中央公園で行われ、市議会議員として初めて出席してきました。
式は消防局員、消防団員の皆様の入場行進から始まり、ポンプ車や指揮車といった消防車両の隊列走行、子どもたちで編成された鼓笛隊の演奏など、さまざまなデモンストレーションが行われました。当初想像していた以上に多くの観覧者が熱い視線を送っており、市民の消防への関心の高さを実感いたしました。私が所属する安佐南消防団祇園分団からは、分団長たち精鋭部隊が参加し、他の局員、団員とともに雄姿を披露しました。日夜鍛錬しているだけあって、一糸乱れぬ行進には感心しました。

消防団員は地域の「防災・減災」の一翼を担う準公務員という位置づけとなっています。各消防団の担当地域(主に小学校区)で災害や事故等が起これば現場に駆け付け、消防局員とともに、地域住民の生命・財産を守るため奔走します。地域の安全・安心を支える大変重要な存在なのですが近年、消防団の「機動力の向上」と「団員の確保」が課題となっています。

まず、「機動力の向上」ですが、機動力を平たく言いますと、災害や事故等がどんな時間帯に起きても迅速に対応できる力です。これまで消防団員は20歳代の若者、30~40代の中堅、50~60歳前後の幹部というように、各世代がバランスよく構成されていました。また、地元の自営業者が消防団員を担っており、昼間でも地域にいる可能性が高く、そうした時間帯の災害や事故等でも比較的、スムーズに対処できていたといいます。ところが、サラリーマンが多くなると昼間は地元を離れて働くことが増えることから、昼間の災害や事故等に対応しにくくなっているのです。災害や事故等が起きるたびに勤務先や出張先から地元に戻るわけにはいきません。機動力を高めるためには、担当地域に住んでいなくても勤務先のエリアで消防団員になれるよう、柔軟に組織することが求められていると思います。

次に消防団員の人材確保ですが、少子化が大きく影響していることは言うまでもありません。第二次ベビーブーム世代(1971~74年)は年間出生数が200万人超で、現在の20歳代の世代では半分近くに減っているのわけですから、致し方ないことかもしれません。とはいえ、災害は増え規模も拡大する一方ですから、手をこまぬいているわけにはいきません。地域の安全・安心、防災・減災のためには、粘り強く消防団員の存在意義をアピールすることが求められていると思います。

消防団の任務は、前述のように災害や事故等の対応のほか、年末特別警戒(夜警)、「とんど」や花火大会といった火を使うイベント時の警戒等、多岐にわたります。出初式のニュースでは、はしごに登ったり放水したりする映像が流れます。そんな時、少しだけでも地域の防災・減災を下支えしている消防団の姿をイメージしていただけたら幸いです。

広島市消防局の出初式