たいちの徒然日記たいちの徒然日記

元新聞記者むくぎ太一が
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2021年07月19日(月)

サッカースタジアム建設予定地の旧日本陸軍施設遺構について 広島市議会議員・むくぎ太一(椋木太一)

【サッカースタジアム建設予定地の旧日本陸軍施設遺構】
広島市中区のサッカースタジアム建設予定地で、旧日本陸軍の施設遺構の発掘調査が行われています。7月19日、広島市議会議員を対象にした現地説明会が開かれました。

この施設遺構は、戦地に物資を補給する「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊」のもので、軍馬の厩舎跡や兵舎の基礎、水路の跡などからなります。1945年(昭和20年)8月6日の被爆後、この地には、被災者らのための住宅が建てられました。その後、約1メートルほど盛り土して中央公園が整備されました。

このスタジアム建設予定地は広島城の敷地内にあたります。施設遺構の数10センチ下には江戸時代を含む地層があり、広島城の遺構や文化財が埋まっている可能性が指摘されています。サッカースタジアム建設の際、杭などを打ち込む必要があります。こうした杭などにより、広島城の遺構などが損傷する危険性を回避するため、昨年10月から事前に発掘調査をしています。この日見学した施設遺構は、この発掘調査の前段階で出てきたものです。

広島市の説明によりますと、施設遺構から原爆の熱線や爆風の影響を受けた物は出土していません。また、上述の経緯から、旧日本陸軍の施設があったことは周知の事実で、今回の発掘調査で施設遺構が出てきたことは目新しいことではありません。以上のことから、広島市は軍都としての歴史を示す資料として、画像などで施設遺構を保存する方針を示しています。

サッカースタジアム建設予定地の旧日本陸軍施設遺構