活動報告

2020年01月06日(月)

2019年12月定例会一般質問答弁⑤「地域コミュニティについて」

①広島市は町内会、自治会をはじめとする地域コミュニティの重要性について、どのように考えているのでしょうか。
→(松井市長)私は、本市が活性化するためには、住民の最も身近な地域コミュニティの活性化が大前提になると考えています。その地域コミュニティの活性化のためには、「自分たちのまちは自分たちで創る」という気概をもって住民自らが行動を起こすことが必要不可欠であり、このような住民主体のかつどうによって広島のまちが活性化していくことが理想であると考えています。
しかし、社会の現状を見ると、少子化や高齢化の進行、市民の価値観やライフスタイルの多様性などによって、地域における人と人のつながりが弱まっています。これに伴って、町内会・自治会の加入率が年々減少するなど、地域コミュニティの活力低下や地域を支える人材不足は深刻化しており、これまで地域が有していた住民自治や相互扶助、また福祉、防犯などの機能の低下が懸念されるところです。
このため、本市では、これまで、市民に対して町内会・自治会への加入を促進するなどの取り組みを通した地域コミュニティの次世代の担い手確保や、地域団体が主体的・継続的に行う活動に対する経費の助成など、「自助」、「共助」を基調とする取り組みへの支援等を行って参りました。
今後は、現在の取り組みを継続しつつ、活動を支える人材や財源の確保について更なる強化を図るとともに、地域団体と企業やNPO、ボランティア団体等との連携を深めて、ともに協力し活動する土壌を作ることによって、地域活動を活性化し持続しうる体制を作り上げていきたいと考えています。このような取り組みを通じて、町内会・自治会などの地域団体をはじめとする地域コミュニティの活性化を図り、ひいては、地域共生社会の実現につなげてまいりたいと考えています。



②町内会、自治会の加入率を向上させるため、現在、広島市が行っている取り組みは何でしょうか。区内、市内を含む転入者に対し、区役所等の窓口で転入先の町内会、自治会を教える、加入方法をより啓もうするといったように、一歩踏み込んだ対応はできないものでしょうか。以上、お答えください。
→(市民局長)本市では、町内会・自治会の加入率を向上させるため、加入促進のチラシを作成し、区役所などの窓口で市外からの転入者に配布するとともに、町内会・自治会の役員が未加入者を勧誘する際に利用していただいています。このチラシに印刷されているQRコードをスマートホンで読み込むと、本市ホームページ上にある「町内会・自治会加入申し込むフォーム」から加入の申し込みができ、後日、役員から本人に連絡が入るようになっています。
また、マンションの新築情報を町内会・自治会の役員に提供して、マンションの転入者に加入を呼びかけていただいているほか、マンションのっ開発会社や管理会社、マンションの管理組合が、入居者向けの説明会を行う際に、役員が入居者に対し加入について呼びかける場を設けてもらっています。
このほか、毎年1回、各区において町内会・自治会の役員を対象とした情報交換会を実施し、加入率向上の成功例などの情報を共有し、持ち帰って実践いただくなどの取り組みを実施しているところです。
しかしながら、町内会・自治会の加入率が年々減少していることから、今後は加入率の向上に向けた取り組みを一層充実させてまいります。具体的には、若年層ほど加入率が低いことから、若年層に親しみのあるSNSを活用するなどの加入促進策を検討します。また、議員ご提案の市内間転居者への情報提供につきましては、転居先における円滑な加入につながると考えられることから、こうした方々への加入チラシの配布について関係部局と協議してまいりたいと考えています。